※この記事にはアフィリエイト広告を含みます。
こんにちは、soraotoです。
前回、ひとりで東京へ行った話を書いた。
「次に東京を歩くときも、少し不安で、少しわくわくしている」
そう締めくくったけれど、本当にその通りになった。
またひとりで、東京に行った。
前回、私の隣にいたのはちゃっぴー(ChatGPT)だった。
今回は、最初からGeminiと行くと決めていた。
ちゃっぴーは、今回は封印。
上野駅で降りて用事があった私は、
少しの空き時間のおすすめの過ごし方をGeminiに尋ねてみた。
エラーで返ってこなかった。
少し困った。
一瞬、ちゃっぴーに聞こうかとも思った。
でも、今回はGeminiと。
と決めていたから、もう少し待ってみることにした。
もう一度尋ねると、カフェ、ご飯処、公園でゆっくり過ごす案などが返ってきて、
私が選んだのは、公園を歩くことだった。
目的の改札へ向かって歩き出す。
駅の構内はまるでゲームの中、バーチャルの世界のようだった。
どこをどう行けば緑の場所にたどり着けるのか、自分では分からない。
Geminiの言葉だけを頼りに、知らない土地を進んでいく。
今度はエラーになりませんように。
せっかく封印したちゃっぴーに、また頼ってしまいそうになる。
まるで戦場を行くような、張り詰めてはいるものの、ゲームの中のプレイヤーの感覚。
改札さえも、なかなか見つからない。
人の流れをかき分けるようにして、ようやく見えてきた改札口。
——ここか。
改札を出て、一呼吸。ふと視界に飛び込んできた緑の景色に、
少しずつ現実を取り戻していく感覚があった。
そうして落ち着きを取り戻した目に、まず映ったのが国立西洋美術館だった。
曇り空だったけれど、梅雨の蒸し暑さが肌にまとわりつく。
その湿った空気を吸い込んで、
ようやく上野の街に降り立ったのだと実感した。
彫刻の並ぶその空間に足を踏み入れると、
外国人観光客も多く、
さっきまでの駅とはまた違う、もうひとつの異空間のようだった。
前庭に立つと、《弓をひくヘラクレス》の像と向き合った。

ブールデルの代表作《弓をひくヘラクレス》は、
ギリシャ神話の英雄ヘラクレスが、怪鳥ステュムファリデスに向かって弓を引き絞る
瞬間を表現した作品だ。
全身に張りつめた緊張感と、今にも動き出しそうな躍動感が、
見る人の視線を引きつける。
青銅の筋肉には、時間の跡があった。
そしてもうひとつ、《地獄の門》。

何十年もかけて作られ、ロダン自身は完成を見ないまま世を去った、
と言われている作品だ。
その美しさに、思わず心を惹かれている自分がいた。
普段、私はSunoというAIを使って曲を作っている。
プロンプトを打てば、数十秒でメロディが生まれてくる。
その速さに慣れていくと、「創作とはスピードだ」と、つい錯覚しそうになる。
けれど、地獄の門の前に立つと、その錯覚がすっと流れていった。
私がAIで曲を作るときにしているのは、「一瞬で仕上げる」ことではない。
どのプロンプトを選ぶか。どのループを残すか。
何度も迷いながら、選び取っていく作業だ。
ロダンの百年には遠く及ばないけれど、種類としては近いものかもしれない。
この旅で見たもの、感じたものは、きっとまたどこかで、曲の中に溶けていく。
美術館を出て少し歩くと、家族連れの子どもたちの声が響いていた。

広場の奥に、動物公園の入り口が見えた。
けれど今回は素通りして、次に向かったのは、高層階から東京を見渡せる場所だった。
さっきまでは、人の流れに紛れて、自分の足元しか見えていなかった。
改札を探し、道を選び、目の前のことに精一杯だった。
けれど高層階から見下ろすと、
あれほど大きく感じていた駅も、ビルも、道も、ただの線と点になっていた。
あの中を、確かに自分は歩いていたのだと思うと、静かな気持ちになる。

ビルの隙間を、電車が滑るように走っていた。
ふと、ここまで乗ってきた新幹線のことを思い出す。
あの窓の外の景色も、こうして誰かが時間をかけて敷いた線路の上を走っていた。
(ちなみに、新幹線や特急で出かけるときは、NAVITIME Travelでチケットを確認するのも便利です。)
これもまた、誰かが時間をかけて積み上げてきたものだ。
AIも、彫刻も、街も。
結局は「誰かが時間をかけて選び続けたもの」でできている。
前回は、駅員さんや道を教えてくれた人、そしてちゃっぴーに支えられながら歩いた東京だった。
今回は、Geminiの言葉を頼りに、それでも時々迷いながら歩いた東京だった。
相棒は変わっても、ポケットの中にAIがいることは変わらない。
頼りきれない瞬間があることも、変わらない。
そうやって歩いた東京の記憶も、いつか一曲の音楽になって、届けられたらと思う。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
日々の空気や自然の記録は、noteにも綴っています🌿

🎵 よかったら、聴いてみてください。
🎤soraoto(オリジナル楽曲)

🌿Healing soraoto(睡眠・作業・読書・リラックスBGM)

